寒さ嫌いの私がカナダを選んだ理由
彼のご家族にお会いした時もそうですが、多くの方にどうしてカナダを選んだのかと聞かれます。
正直、カナダに来るまでどんな国なのか全く知らず、実はあまり興味もありませんでした。
イメージとしては雪国。
寒いのは苦手なので、失礼ながら全く候補にも入っていませんでした。
最初の国は、治安の良さと海に囲まれた国ということで、容易にオーストラリアが決まりました。
不思議なのが、ヨーロッパの歴史ある建物、インテリアや雑貨が好きなのに、何故英語圏のイギリスに応募しなかったのかです。
私もよく覚えていませんが、恐らく当時は初めての国というのもあり、治安を1番に考えてだったのかなと思います。
そういうこともあり、帰国後にお世話になったエージェントさんに報告と次の相談に行ったところ、
丁度イギリスがEU離脱で混乱している時だったので、アイルランドをお薦めして頂きました。
しかし、抽選で残念ながら外れてしまいました。
その後オーストラリアに戻るか、旅行でとても感動したニュージーランドに行くか、色々と考えました。
結果、ニュージーランドの都市部はオーストラリアととても似ていたので、やっぱり国を変えて経験したいと思い、カナダになりました。
そんな決め方だったので、入国直後は冬の寒さや天気の悪さもあり、また知り合いもおらず1人だった為、気持ちが落ち込んでとても後悔していました。
友達に囲まれたオーストラリア生活があまりにも楽しかったので、寂しさからオーストラリアに帰る方法ばかりを探す毎日でした。
仕事を始め、家を決め、数か月が経っても尚、オーストラリアにワーキングホリデーが申請出来る最後の誕生日直前まで迷っていました。
しかし、私の目指すところは何なんだろう。
そう考えた時に、ワーキングホリデーマスターになりたい訳では無いなと思い、オーストラリアに戻ることを諦める決断をしました。
更にこの時は既に季節が変わり、一生の友達との出会いが、もう少しカナダで頑張ろうかなと思わせてくれました。
1番最初に履歴書を落として即日採用になった場所で半年働いた頃、長期休暇を境に退職することを相談したところ、職場で就労ビザを出して貰うことになり、更に2年同じ職場で働くことになりました。
これが、私が良くも悪くもこの職場に留まるきっかけになり、また永住することを考えるきっかけでした。
それまでは海外移住するなんてまだ現実的では無く、永住権について考えたこともありませんでした。
こういった経緯なので、どうしてカナダなの?と聞かれても、海外で暮らしたいなと思ったら、いつの間にかカナダに長くいることになったというのが私の答えです。
カナダは、どこに居ても本当に自然でいっぱいです。
公園と呼ばれる場所は、都会生まれ育ちの私からしたら、入ったらいつまでも出られない森という感じですし、雪が降れば幻想的です。
一歩家を出ると、シカやリス、アライグマに遭遇して、電車の無い生活。
田舎で住む想像なんてしていませんでした。
不便なことも多いですが、今が人生の中で1番穏やかに暮らせていると思います。
今でも時々、オーストラリアに戻っていたらどうなっていたのかな?と思います。
しかし、コロナウイルスのパンデミックがあり、多くの人が仕事を続けられず、帰国を余儀なくされました。
もし途中で帰国になっていたら。
もしかしたら、もう海外で生活をしていなかったかもしれません。
苦労もありましたが、本当にあの時にカナダを選んで良かったと思っています。