【ワーホリ留学】これは覚悟して!日本とは違う住まい状況

オーストラリアで1年半留学し、カナダで生活しだして、あっと言う間に5年目になりました。
オーストラリアでは大都市で留学していたのもあり、家探しは難航し、気が付けば5回も引っ越しをしました。
そんな私のオーストラリアでの住まい状況を、今回はシェアしたいと思います。
私は良いシェアハウスを見つけられませんでしたが、もしかしたら楽しい経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
こんなこともあるんだな、という気持ちで読んで頂けると幸いです。
シェアハウスは、日本ではまだあまり馴染みが無いものだとは思います。
可愛らしいお家に、勿論1人1部屋ずつ部屋があって、
リビングルームでは皆が集まれて、ホームパーティーをしたり、女子会をしたり。
なんていうキラキラした場面を、何処かのドラマや映画のシーンからイメージする人もいるかもしれません。
確かにそんなシェアハウスも世の中にはあるかもしれませんが、少なくとも私が見て来た現実は違います。
オーストラリアでは、大体の人がシェアハウスで生活をしていて、アパートメントの一室、もしくは一軒家を複数人でシェアするスタイルです。
若い学生に留まらず、結婚している人も見ましたし、中年層の方もいました。
1人暮らしが出来ない理由としては、家賃が高過ぎる為。
これは私が暮らした都市だけかもしれませんが、
アパートメント一室、又は一軒家の中の一部屋を、更に複数人でシェアするというのはもう当たり前の世界でした。
むしろ、1人部屋を探す方が難しかったです。
ホステルやバックパッカーを経験された方なら容易に想像が出来ると思いますが、一部屋に二段ベッドが4つ6つ並んで、そこで暮らすイメージです。
1泊2泊ならまだしも、生活するとなれば話は別。
しかし、それでもダウンタウンエリアの安い家賃を求めて、そこで生活されている方も多くいらっしゃるのが現状です。
1カ月のホームステイの後、ステイ先と学校が同じだった韓国人の女の子と一緒にシェアハウスを決めました。
初めてのシェアハウスは、アパートメントの一室を9人でシェアしていました。
間取りは3部屋とリビング、サンルーム、2バスルーム(内、ルール上使用可能なのは1つのみ)です。
奥のマスタールームに4人、セカンドルームに2人、サンルームを無理矢理部屋にして1人、そして私たち2人の配置になっていました。
部屋の鍵なし、仕切り無し、マットレスが2つ置かれただけの1部屋を、彼女とシェアすることになりました。
部屋に鍵が付いていない、というのは結構当たり前で、鍵付きだと、それを売りにして部屋貸をしている程でした。
玄関の鍵は一般的なものでしたが、エレベーターの鍵がセンサー式で複製が出来ず、結局1つの鍵を2人でシェアしていました。
アパート玄関共用ドアのオートロックは、登録に費用が嵩むので多くの人がしておらず、
大きなアパートだったので誰かが開けるタイミングまで外で待つ、もしくは同じ部屋の人に電話して、下に来て開けて貰うというのをしていました。
なので、アパートの前には常に人だかりが出来ていて、ドアが開くと同時に皆が中に入っていくといった感じでした。
最初は学校と家の往復でそれ程苦にはなりませんでしたが、
仕事を始めたり、お互いに別々で外に遊びに出ることも増え、鍵のシェアが難しくなってきた為、最低滞在期間の3カ月でシェアを解消することにしました。
ダウンタウンのど真ん中の高層マンションで、家賃は確か1カ月740AUD程でした。
シェアハウスを3カ月してみて気付いたのは、私は皆でワイワイするよりも、
家ではプライベートを確保して落ち着きたいと思い、1人部屋を探してダウンタウンエリアを離れることにしました。
次はバスや電車で45分程ダウンタウンから離れた所に決めました。
友人の紹介で、2部屋あるアパートの1室を中国人のおじさん2人とシェアすることになりました。
1人は別の部屋でしたが、もう1人はリビングルームを部屋にしていました。
2人共レストランで勤務し、殆ど家にいることは無かったのでそれ程気になりませんでしたが、
マンションを管理している大家さんが、部屋干ししている洗濯物等、細かいことを注意してくる人だった為、
ミニマムステイが無いのも有って、1か月程で離れることにしました。
大家さんと家を借りた人は違う人でしたが、この際のデポジット(大体家賃の2,3か月分)がなかなか返金されず、友人に連絡して貰ったりと不安な思いをしました。
この時の家賃はよく覚えていませんが、800~900AUD程でした。
次の家は、少し高くて約1000AUD以上。
私は学生で渡航していたので、週に3日×6時間程しか働くことが出来ず、この家賃では家賃を払う為に仕事しているような感じになってしまいました。
しかし1番綺麗な部屋で、部屋にもナンバー式の鍵が付いており、テレビ冷蔵庫完備のビジネスホテルのような雰囲気でした。
更に、一軒家の中庭を挟んだ2部屋あるうちの1つだったので、他に9人程住んでいましたが出会うことも殆どありませんでした。
ただこの中庭があるせいで、1番苦手な虫を見掛ける機会は多かったです。
幸い部屋で見掛けることはありませんでしたが、ドアにくっついていたりしたので、入って来ないように退治することが何度もありました。
渡航前から聞いてはいましたが、サイズも大きく、日本で見掛ける3倍以上の大きさでした。
この家も、ミニマムステイの3カ月で出ることにしました。
虫のこともありましたが、1番の原因は騒音です。
隣上にカフェがあったので、毎朝の5時頃から音楽が流れ出し、それが本当にクラブにいるようなくらいの音量だった為、我慢出来ませんでした。
朝から昼過ぎまで学校、そのまま仕事、あとはシャワーを浴びて寝るくらいしか体力が残っていなかったので、
朝は早く起きて宿題をするにも、集中出来ずにストレスでした。
大家さんに相談しても、ミニマムステイが終わるまでデポジットは返せないとのことで3カ月我慢し、
その後海外旅行を予定していたので、オーストラリアに帰国後に契約出来る家を探しました。
次の家は、正直騒音よりも酷い家でした。
家賃は800AUD程。
デポジットを諦めて2週間で出ることにし、職場の系列店でも2人同じ被害に遭った人がいることを後で知ることになりました。
同居していた年配の大家さんが、物凄く身勝手な方でした。
私はシェアハウスやホームステイでは、シャワーは15分で済ませていたのですが、
彼女が帰宅した直後にバスルームのドアを物凄く強く何度もノックされ、頭にシャンプーが乗っていようが、出なくてはいけませんでした。
その後部屋で待っていましたが、ありがとう、ごめんね、も何も言われず、
彼女の部屋のドアが閉まる音を聞いて、ドア越しに戻っても良いかを聞いてシャワーを再開しました。
これが何度かあり、更に入居前には説明されなかった週一度の家での英語教室中は、一切の物音を立てるなや、(勿論部屋の出入りもお手洗いも禁止)
ドライヤーを使えば文句を言われ、窓を開けると文句を言われ、
流石にミニマムステイの3カ月も身が持たないと思い、退去を決めました。
これまでの色々があったので、入居を決める時は更に多くの質問や、自分の目で見て気が済むまで確認していましたが、
内覧の後でお茶をご馳走になり、彼女のことをすっかりと信用しきってしまいました。
この一件で、次の家は直ぐにでも入居出来る所が条件になりました。
そして、これまで日本人の大家さん以外で住んでいましたが、日本人の大家さん限定で探しました。
というのも、内覧の連絡をしたら、その部屋は埋まっているからと他の部屋を見せられたり、全く違う家を見せられたりと、振り回されたからです。
ようやく日本人の大家さんに出会い、更に私の仕事の都合で遅い時間になっても内覧させて頂き、1つ前の家が限界だったので即決で決めました。
職場と学校の真ん中地点で、どちらも徒歩圏内。
しかもダウンタウンまでも徒歩で行ける好立地でした。
家賃は確か一番安くて、720AUD程。
部屋はそれまでで1番狭くて、母にはハリーポッターの階段下収納部屋みたいだと言われた屋根裏収納部屋に落ち着きました。
本当に無理矢理部屋にしている場所で、とっても狭かったのですが、学校に仕事に大忙しで、寝るだけだったので我慢出来ました。
住人は9人程いたと思いますが、この家にはリビングルームと呼べるようなスペースは無く、ほぼ見掛けることはありませんでした。
このような感じで、私のオーストラリアでのシェアハウス生活は終了しました。
思い返しても、良い思い出は一切ありません。
外国人同士一緒に暮らすのは大変なんだなぁと思われるかもしれませんが、最後の日本人とのシェアハウスが1番マナーが無く驚きました。
シェアハウスの中でも、大家さんと同居とそうでないか、細かくルールを設定している家と、ルールは特にない家で様々です。
最後の家は大家さんは同居しておらず、ルールも特に無い家でした。
全員が個室で、リビングダイニングも無い家だった為に、人と顔を合わす必要が無く、見ていないと自由にし放題になってしまうのだろうなと思います。
最後はオーストラリア国内を旅行する為に家を出てホステルに寝泊まりしましたが、レントを払って部屋を借りるのと殆ど値段が変わらない為、
立地の良い場所のホステルでは、そこに住んで働きに出ている方も多くいました。
考え方によっては、部屋やバスルームを掃除してくれ、ある程度のルール下で生活出来るので良いのかもしれません。
ルールが設定されていない家では、私は特にゴミの問題に悩まされました。
バスルームの排水溝の髪の毛だったり、回収しないお手洗いのサニタリー、2週間に1度しかゴミ回収が無いのに、誰も出そうとしない等です。
お手洗いのサニタリー入れを撤去したり、ゴミ出しのルールを作って欲しいと、大家さんに訴えました。
こういった問題が非常にストレスだった為、ルールがある家は一見面倒に見えますが、実はそれが一番安心して暮らせる場所だったりします。
シェアハウスと聞くと楽しいイメージもするかもしれませんが、必ずしもそうとは限らないというのが、私の経験上学んだことです。
やはり他人と生活するのは、ある程度の覚悟が必要ですね。
自身の当たり前が、他人にとっては当たり前では無いということ。
反対に、何気ないことが、他人にとってはストレスかもしれません。
1人暮らしと違って共有する部分が多いからこそ、気を遣わなければならない部分も多く、
お互い思いやられたら良いのですが、残念ながら一方通行になる場合も多いです。
ある程度の妥協の気持ちも持って生活するのが、上手くいく秘訣なのかもしれません。